「なんで、
あんなこと言ってしまったんだろう。」
「なんで、
あんなことしてしまったんだろう。」
生きていると
たくさんの思い出と共に
いくつかの後悔も増えていく。
その過去には
どうしても
自分を許せないことがあり
ときどき、
古傷が痛むように
思い起こされる。
まるで、忘れるなと
言わんばかりに…
ずっと、心のどこかに
居座り続けて
胸の奥をギュッと
締め付けている。

消したくても消せない過去の自分
幼いころ、孤立していたとき、
学校行事でグループ分けが嫌いだった。
誰も私とは組みたがらない。
わかっていたから、
最後まで残ってしまう。
先生から仕方なく、
人数が足りないグループへ
参加させられるが
小さいながらに
煙たがられていることが
わかってしまう。
そんな中、たった一人、
やさしく受け入れてくれた子がいた。
それなのに、
「私としゃべると、迷惑になるよ。」
と、やさしさを突き放した。
その時の、半分泣きそうな相手の顔を
忘れられなかった。
なんで、あのとき、
あんなこと言ったんだろう。
社会に出てからは、
とにかく仕事を頑張った。
その甲斐あってか
ある程度の責任を持つ
仕事を任されていた。
そんな中、
仕事に追われ
心に余裕がなくなっていた私は
つい、上司に
不満をぶつけてしまったことがある。
その時は、
自分の感情のコントロールがつかず
言ってはいけない言葉まで
口から飛び出してしまった。
帰り際の車の中で
ものすごい後悔がおそってきた。
「なんてことやってしまったんだろう。」
消しゴムで
簡単に消せればいいのに
どれ一つとして
消えることのない
後悔だけが残る。

過去の自分を許せない私
日常に戻っても
ふと、
その時の自分を
思い出すと
情けない気持ちや
腹立たしい気持ちで
悔やまれる過去の自分を
責めている。
もう一度、
その瞬間に戻って
自分をしかりつけることができれば
いいんだろうけど…
戻ることはできない。
ただ、
自分から投げかけてしまった
ひどい言葉で
どれだけ傷つけてしまったか
想像するしかできない。
ごめんなさい…
心の中で
謝ることしかできなかった。
思い出しては
謝って
それでも
自分が許せなかった。

あの頃の自分と向き合ってみる
幼いころに声をかけてくれた子を
なぜ
突き放してしまったのか。
その時だけの優しさだろうと
疑ってしまい
「どうせ、その優しさは続かない…」
自分で決めつけてしまった。
素直になれなかった。
優しさを受け取る器がなかった。
あの子を傷つけたかったわけじゃない。
また傷つくことが怖くて
優しさを信じることができなかった。
今なら
あの頃の自分が
少しだけわかる気がする。
あのとき、なぜ、言葉も選ばずに
上司に感情をぶつけてしまったのか
今振り返れば
あの頃の私は
自分が抱えられる以上の仕事を抱え
余裕をなくしていた。
だからといって
誰かを傷つけていい理由にはならない。
でも
あの頃の私には
「もう無理です」と伝える方法が
わからなかったのかもしれない。
少しずつ、
過去の自分を理解することで
縛り付けていたものを
ゆるめることが
できる気がする。

過去の後悔を未来の私へ
過去を変えることは
できないけれど
過去の後悔を
これからの私へ
つなげることだけは
できる。
後悔したことを
なかったことにはできない。
でも
その後悔から気づいたことを
これからの自分へ
渡していくことはできる。
誰かの小さな優しさを
これからは大切に受け取る。
苦しくなったときは
誰かを責める前に
「もう抱えられない」と伝える。
あの頃できなかったことを
今の私がひとつずつ
選び直していく。
それが
過去の自分を許すことなのかもしれない。
そうやって
少しずつ、
つなげていくことで
過去の自分を
許していければいい。

まとめ
誰にでも
思い出すたびに
胸が痛くなるような過去が
あるのかもしれません。
私にも
ここには書けないような
深い後悔が
ほかにもたくさんあります。
けれど、過去には戻れない。
これからも
また間違えることが
あるかもしれない。
また後悔する日も
あるかもしれない。
それでも
そのたびに立ち止まって
これからの自分へ
何を渡していくのか
考えていけばいい。
過去の私を
なかったことにするのではなく
少しずつ理解して
少しずつ許しながら
また前を向いていこうと思います。


