少し前まで、
朝日が昇る時間が
苦手だった。
そのころは、
朝も昼も夜も
境界線はなかった。
ただ、誰もが寝静まる
真夜中が、居心地がよかった気がする。
驚くほど眠れる日もあれば
一睡もできない日もあった。
そんな日を繰り返しながら
ただ、時間がけが過ぎていった。
「何をやっているんだろう」
そう思う日もあった。
でも
「今はこのままでいい」
そう言い聞かせる自分もいた。
頭の中ではぐるぐると
終わりが見えない対話が続いていた。

風からの贈り物
嫌になるほど
そんな日々を過ごしていたけど、
ある日
風の心地よさを、ふと感じることがあった。
ちょうど、風が少し涼しく感じるころ。
エアコンも必要なく
少しだけ窓を開けると
心地よい風が入ってきた。
「いい風だな…」そう感じた。
あまりカーテンを開けずに過ごしていたけど、
そのころは少しずつ、
朝になると光を入れるようになっていた。
体を起こす時も
以前のような鉛のような重さを感じることもなく、
起き上がることができていた。
「ちょっと、調子がいいかも。」
ちょっとの変化が嬉しかった。
朝の光も
まぶしくなかった。

ゆっくりと、ゆっくりと。
鉛がのったような重い体から
少しずつ、荷物が外れていくような
気持ちになったころ
勇気をもって
犬の散歩に行ってみた。
元気に歩いていく犬たちの後ろ姿を
ほほえましく見つめながら
ふと、
空を見上げて雲を眺めてみる。
子供のころ、よく雲の形で
いろんなものを想像していたころを思い出す。
あの頃と同じように
動物や人の顔に見立ててみる。
ちょっと楽しいかもしれない。
空も、こんなにきれいな青だったんだって。
たった今まで、
モノクロの中で生きてきたかのように
すごくきれいな空だった。
空の青さと雲の流れ
なんだか、じんわり涙がにじむ。
よかった。散歩できて。
静かな回復の一歩でした。

小さな心地よいを見逃さない
苦しい時は、色も香りも薄く感じる。
自分を責めて、責め続けて、
なんでこうなってしまったんだろう
って…
答えが出せずに
もがき苦しむ。
それでも、
小さな心地よさを見つけたら
見逃さないようにしよう。
なんでもいい。
風を感じること
暖かい飲み物を飲むと
じんわりあったまる胸の奥
お風呂に浸って
体が温まっていくことを
肌で感じること
小さな心地よさを
ひとつづつ重ねていく
それだけでも
心は少しずつ
軽くなっていくのかもしれません。
少しだけ楽だった日。
少しだけ笑えた日。
少しだけホッとできた日。
そんな小さな変化も、
とっても大切な一歩
なのかもしれない。

まとめ
もしも、今…
心が重くて苦しいならば
無理に元気になろうとしなくても大丈夫。
まずは、
少しだけ呼吸できる時間。
少しだけホッとできる時間。
そんな小さな光を
見逃さずに過ごしていくと
心が軽くなる日は、
近づいてきているのかもしれません。
焦らなくても…大丈夫。

「心のよりみち相談室」という形で、
安心して気持ちを話せる場所を
少しずつ準備しています😌🌿


